あにき日記

一度きりの冬・・・

このシーズンを
長く待ち望んでいた。

いよいよ始まるっていうのに
嬉しくてたまらないはずなのに

どうして、こんなに胸が痛い？
どうして、涙が出るのだろう？

[62回]

あの最高の舞台で
最高の演技を終えた時、
彼女は、
きっと光となるのだろう。

尊すぎて、眩しすぎて
見えなくなりそうで怖い。

神は、純朴なものを
傍らに置きたがるものでしょう。

彼女が戦う場所は、
人間社会の薄汚さを濃縮したような所。
完全完備された空調機器からでも、
１秒ごとに大量に吐き出される、
欲望や妬み、狡猾さ、残忍さ。

まるで戦場。

丸腰のまま
戦艦めがけて
その身を投じた「特攻兵」
最後まで信じていた「祖国」「未来」

やがて
彼は一点の光となり、
散ったのだ。
純朴な心のまま。

だからこそ、
その「輝き」は「神」となって
常人は死後、「仏」となるが、
代わりに、尊い「神」となり、
「靖国」に祀られた。

酷い話。
二度とあってはならないこと。

だけど、
日本人の心のどこかには
あの輝きへの「憧憬」の気持ちが 
僅かなりとも、存在する。

彼女は、
日本人の「あこがれ」を一人で背負って行く。
みんなの分の「あこがれ」を全部、背負って行く。

彼女はひょっとしたら、光にならんとしているのではないか？ 

そうさせているのは
他でもない、僕たちなのかなって
そんな風に考えると
心が震えて、涙が止まらない。

僕はまた、とんでもなく馬鹿な願いを
彼女に託しているのではないか？

彼女が「光となる」ということは
「遠い遠い空の彼方」で
「星」となってしまうということだ。

その輝きは目では捕えられても
時間も空間も遠すぎて、
手が届かなくなってしまう。

彼女が輝くことを
何よりも望みながら、
同時に
誰よりも恐れている、
ちっぽけな自分。

みっともないが、これでいい。
この複雑な想いは
今更、気付かなかったことには出来ない。

この想いは連れていく。
どこまでも。

そして
悶絶しながらも
戦っていくのさ。

彼女のために出来ることはすべてする。

それが彼女に対する、
僕の忠誠なのだから。

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おまけ　

真央ちゃんのイメージの歌（T　T)　↓
Tada Aoi - Brave Song | Angel Beats ED | Full