正直、
SPで、世界新記録を更新していた羽生くんより
苦しみもがく、若き魂、羽生くんのほうが、心惹かれた。
[109回]
彼の真の芸術性は、
実生活、実体験とシンクロすることで
より、発揮されると思われる。
上っ面の演技力ではない。
本当に、インフルエンザや膝の怪我で
ギリギリの状態で、演技をしているのを観ると、無条件で、心に迫るものがある。
浅田選手がバンクーバーで演じた「鐘」は、まさに彼女が当時、置かれていた状況に、見事にシンクロしていた。
まさに、迫真の演技であり、
真の芸術とは、小手先の器用さや、一般人が見ても理解しやすかったり、
目立つパフォーマンスを繰り広げることではない。
鐘の音ほ、フィギュア界への警告であり、
浅田選手が自身の危機感を表現していた。
シーズン前半で、順風満帆に成長していた羽生くんは、シーズン最後、一番大きな大会でいろいろな困難に見舞われた。
しかし、この状態になって、初めて、
彼の魂の演技を観たのだと思う。
不運は望んでやってはこないし
成績のこと、未来のことを考えれば、
不運など、ないにこしたことはない。
しかし、羽生くんには劇的な運命が訪れる。まるで神が与えた試練そのものだ。
彼は、また、それを乗り越えるたび
真の芸術家としての本領を発揮する。
果たして、羽生くんのフリー演技は
涙なくしては見られないほど、
真に迫っていた。
これこそか、羽生結弦の真の姿。
容易には得られない王者への道を
がむしゃらに走り、傷つき、泣いても
必ず、頂点に立つ日が来る。
諦めない心が、君を輝かせる。
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この記事へのコメント
無題
羽生君、思った以上に深刻な状況だったんですね。ほんとうにすごい子です。十分療養して、来期に備えて欲しいです。
詳しくは下記コラムに。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ajps/article/42