格言「親しき仲にも礼儀あり」とは。
【注釈】仲が良くとも、度が過ぎて礼を失するようなことがあってはいけないという戒め。
親しいことにより遠慮がなくなっていき、それが不和の元にもなるということ。
「親しき仲に礼儀あり」ともいう。
【英訳】A hedge between keeps friendship green.(間に垣根があると友情は生き生きと保たれる)
Love your neighbor, yet pull not down your hedge.(あなたの隣人を愛せよ。しかも生垣を取り払うな)
【引用】日経Biz Biz College 著 臼井 由妃(うすい・ゆき)
2011年7月21日
「親しき仲こそ礼儀あり」ぜひ会話で気を配りたい三つのポイントとは
人は無意識に距離感を使い分けている
初対面の時は、どのように接したらいいのか?
言葉遣いやしぐさ、話題選びにも気を配ると思います。
ですが親しくなるにつれて「ついうっかり」。 気を緩めてしまいがちです。
「親しき仲にも礼儀あり」
これは誰もが知る格言ですが、私は「親しき仲こそ礼儀あり」です。
親しいからこそ、踏み込んではいけない「部分」を、理解して接するべきだと考えています。
社会心理学に「パーソナル・スペース」という言葉があります。
パーソナル・スペースとは、コミュニケーションをとる相手が、自分に近づくことを許せる「心理的な縄張り」のこと。
縄張りに他人が侵入してくると、不快感や嫌悪感を覚え、防衛本能が働くのですが、親しい方や好きな人であれば、受け入れることが出来る。
人は無意識のうちに相手に応じて、その距離感を使い分けているのです。
例えば恋人や家族では、45センチ以内、友人では45~120センチほど、職場の同僚など仕事を共にする間では、120~360センチほどと言われています。
このように礼儀をわきまえることで、お互いに丁度いい距離感を保つことは
職場の人間関係においても、お友達の間でも、家族内でも、恋人関係においても
必要なことです。
この格言をもじって
「親しき仲にも
野球あり」とか、
「親しき仲にも
宗派あり」とか。
「親しき仲にも
支持政党あり」などと、
言ったりします。
仲が良い友達関係であっても、
自分の信心している宗派の話題はご法度。
どこの球団のFANであるかは秘密、
どこの政党に投票したかは秘密、
ということです。
冗談のような話ですが、
関西に居住し、関西圏で働いていると、
当然、あの球団のFANが多いです。
・・・ちなみに、自分は、プロ野球には興味がないのですが、
・・・甲子園球場は好きです。あの場所にはやっぱり「青臭い情熱」を感じます。
ところが、日本一の球団が大好きな人もいるわけです。
個々の出身地の球団命の人もいるわけです。
極端な話、好きな球団が違うということを理由に、イジメがあったり、
上司が部下をとばす(異動させる)なんてこともあるのです。
同じ職場で長期、共に働かなければいけない環境であっては、
好きな球団が違ってるってだけでも、
なんとなく、気まずくなり、
結果的に、業務上に支障をきたすことがあるんですよ。
怖いですね。
フィギュアスケートは、
トリノオリンピックで荒川さんが金メダルをとり
「イナバウワー」で日本中を熱くしたり、
同じシーズンに「浅田真央ちゃん」が鮮烈なシニアデビューをする以前には
それほど、メジャーなスポーツではなかったように思います。
荒川さんの金メダルと、
真央ちゃんの登場で、フィギュアスケートを知らない日本人はいないといっても
過言ではなくなりました。
その結果
「フィギュアスケーター誰好き?」も、気を使わなくてはならない「話題の一つ」になりました。
格言集に「親しき仲にもフィギュアスケートあり」が新たに追加されたのです。
事例 1 「親しき仲にもフィギュアスケートあり」 職場編
年度 2009年11月
時間 昼休み
場所 社員食堂
A「あ、◎◎くん、そこ、二つ席空いてる?」
我「あ、はい、どうぞ、A先輩」
A「Bちゃん~ここ空いてるって」
B「ほーい」
A「あ、◎◎くん、それ今月号のNUMBER、あさだまおが表紙やね?」
我「あ、はい」
A「なになに?そんなん好きなん?フィギュアスケートとか(笑)」
我「い、いえ、まあ、はい、好きですかね・・・」
『この話題・・・いやだ・・・なにが可笑しいのか・・・』
B「なになに?どないしたん?あさだまお?」
A「そやねん、なあ◎◎くん、あさだまおのファンなん?」
B「ええ?あさだまお?なんかちょっと、いややなあ~
なんか、ちょっと、ださいっていうか、あ、衣装とか?」
A「そうそう、なんか、ちょっと今一~な感じ?」
我『なんですと???』
B「やっぱりさあ、フィギュアっていうたら、キム◎ナやんねえ」
A「そうそう、キ◎ヨナ、衣装とか、なんか、垢ぬけてるってか
表情とかさあ、しぐさが色っぽいというか、なあ
私ら、断然、キム◎ナほうがええって言うててんな~?」
B「そやねん、私らは、断然、キ◎ヨナ推しやわ~」
我『ぴっきーーーーーーーーーーーーーん、
なんやてええええ?何ぬかしてんねん、この人ら』
A「男から見ても、絶対、キム◎ナファンのほうが多いで、色気あるし」
B「あさだまおなんか、こどもやん、むねないし」
A「きゃはははは、ないない、たしかにない。で、◎◎くんは誰が好きなん??」
我「え?ま、まおちゃん」
A&B「ぶふっぎゃああはははは」
A「ロリなん?どこがええの?」
B「もしかして、むねないとこ?貧乳オタク?」
我『うごおおおおおおおおおおお』
「い、一番、上手いから、です。バンクーバーで金メダルとるのは真央ちゃんです」
A「あかんで!何言うとん、金メダルはキ◎よナ。
上手いとか下手とか、そんなん知らんし、見ててもわからんやん。
誰が見ても、かっこええほうが勝ったほうが、盛りあがるやん」
B「そうそう、なんか、カリスマ性っていうか、あるよねえ、キムヨ◎には」
A「一般人から観たら、ばーんと目立ってるほうがええわけよ。」
我「いえ、技術も、バーンと目立ってるのも真央ちゃんのほうで、
キム◎ナは、いつも真央ちゃんの真似して、感じ悪いし・・・」
A「だ・か・ら、技術なんか、見ててもわからんって、それより、衣装がなんか、レベル違うやん」
B「キ◎ヨナの衣装のほうが、かっこええねんて。」
我「いや・・・衣装を競うわけじゃないし、フィギュアスケートはTESとPCSで」
A「なになに?オタク知識お披露目、で・す・か?◎◎くん、フィギュアオタク決定」
B「うっそー、痛い~~~。まさか、携帯待ち受けも『あさだまお』やったりして」
A「オタクオタク。男やのにフィギュアスケート見てんの?脚とか、お尻とか」
B「見てんの?見てんの?貧乳とか、見てんの?きゃははははは」
A「へええ、信じられへん、ちょっとおかしんちゃうん?それ、あぶないで、あはは」
我『・・・・・・・・』
「あ、時間なんで、お先に失礼します。ごゆっくり」
A「あ、怒った?ごめんごめん、冗談やって」
B「いやいや、怒ったらあかんわ。そんなことで、フィギュアのことなんかで、あはは」
我「べ、別に怒ってませんすし」
A「怒ってません『すし』って、『怒ってんの?』『怒ってへんの?』どっちなん?」
B「噛んだ、今、噛んだ。ぎゃははははは」
我「急ぎますんで・・・」スタスタスッタッターーーー(-”-)
A「あ~あ、怒った怒った、知らんわ~あいつ、はっきり言って、暗キモ系ちゃう?」
B「そーちゃう?べつにええけどさあ。人はみかけによらんっちゅーか、
いつもすましとーくせに『まおちゃん~』やって、おもろ、笑ろた笑ろた。」
先輩(女性)たちの心ない言い様と、偏見と、明らかな趣味の悪さに閉口しましたが、
彼女たちを論破し、フィギュアスケートのことを理解してもらおうとは思いませんでした。
趣味が合わないのは、どうしようもないことですから。
その後、二度と、フィギュアスケートのことを口にしたり、
真央ちゃんの雑誌(フィギュアの雑誌)等は、二度と職場に持っていかないと誓いました。
フィギュアスケートの話題が出ることを恐れ続けていました。
同じグループで机を並べて仕事をしないといけない関係上、
感情のまま、態度に現わすわけにもいかないし、
仕事だけには支障をきたさないよう、がんばったつもりです。
だけど、この人たちとは、二度と信頼関係を持つことはないだろうと予感していました。
かなりの苦痛でしたけれどね。
お昼も、社食では決して食べないようにして、お財布事情もよろしくありませんでしたが。
予感は的中し、
その期末(3月末)で先輩Aは退職、Bは異動になりました。
「本当にあった不愉快なお話」
「親しき仲にもフィギュアスケートあり」職場編でした。
次回は、フィギュアスケート大好き人間『あにき』が、失恋??
「親しき仲にもフィギュアスケートあり」 恋愛編 をご紹介したいと思います。
ではでは。
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この記事へのコメント
無題
4CC、真央ちゃん良かったですね!!
私、一人で電車でショートをユーチューブで見返して、電車なのに泣いちゃいました。
これまでの彼女のたどってきた道のりの困難さと、それに逃げずにひたすら努力を積み重ねてきた結果がようやく、ようやく実ったんだ!って。
クリーンな3Aに、その後の真央ちゃんが心から楽しそうにすべるのを、ファンはどれだけ待ち望んだことか。。
そういう何年も固唾をのんで見守ってきたファンと、「やってたら、流し見する」位の普通の視聴者との間には長くて深い溝ができてしまいましたね。
特に真央ちゃんに関しては。
このあにきさんのエントリーって、凄くなんていうか、フィギュアファン共通の苦痛ですよね。
私は、そこまでひどい同僚も上司もいないのですが、まあ、普通にテレビをみて洗脳されちゃってるので、フィギュアの話になるとかなりストレスです。ギアを入れて説明するかだんまりを決め込むかどちらかですね。
にしてもその先輩は酷い。
もしあにきさんの立場になったら、私は怒りん坊なので、食べているもの投げつけてその場で辞表書きかねないです。ははは。
人って愛するものを汚されると何をしでかすかわからんです。
KYファンも尊重しますけど、それと真央ちゃんファンであることや真央ちゃん自身を貶める事が混同してますもん。
本当に失礼。全ての真面目な男性フィギュアファンに対しても失礼ですよ。(怒)
ソチでは大、真央でアベック金だといいな~。
Re:無題
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レコメントが遅くなりまして、ごめんなさい。
なかなか、平日にブログ更新がままならなくて
親しい友達でもね、もう少しでケンカになりそうになったことがあります。
お互い、相手の好みを受け入れれば良いだけなんですけど、
それが、どうしてもできません。
ブログだと、好みが違うから読まないって選択もありますが、
職場や、友達関係は、なかなか難しくて。
この先輩たちも、心底、悪気があってというのではなかったのです。
仕事上は、頼れる面もある先輩でしたから。
なししろ、関西人、口の悪さは天下逸品です。
そして、悪気が無ければ、誰も傷つかないというわけにはいきませんでした。
また、フィギュアスケート自身に興味のない人は、
バンクーバーの熱が冷めたころには、フィギュアスケートの話題が出ることも
なかったので、それが救いでした。
「ギアを入れて説明するか、だんまりを決め込むか」
本当にその通りですね。
もちろん、僕は後者で逃げたいと思います(^^ゞ
ではでは。
無題
いつも楽しくブログ読ませていただいてます
親しき仲にもフィギュアあり
似たような経験あります
私の場合は母ですね
韓流大好きなせいなのか、ネガキャン報道を真に受けたのかキム選手をやたら褒めます
そしてセットのように真央は子どもだと
一番呆れ果てたのはモスクワワールド表彰式でキム選手が涙ぐんだときに、私は「え?あの演技で涙?」と白けたのに対して母は「色々背負って辛かったでしょうに」と心底同情してた時です…
思えば昔伊藤みどりのジャンプに大興奮した私に対して「足が太い、外人の前じゃ見劣りする」と言い放ち、真央の仮面ステップに魅入られた私に「暗い、見てて疲れる」と言い、「最近の真央ちゃんぐっと綺麗になったね」というと「化粧でしょ!」とキレだす母です
キム選手のすっぴんや子ども時代の写真見せたろかと思いましたよ(笑)
キムファンの人は真央否定が必ずセットなのがなんだかなぁと思います
私は真央大好きですがキムについては否定するというより語りたくも無いです(笑)
Re:無題
こんばんは。
コメントありがとうございます。
お母様と好みが合われないと辛いですね。
うちの家族は、頭から「フィギュアスケートには興味がない」と言っていますので、
まだ、ましなほうなのでしょうか。
そういえば、やはり、2011world、KYの涙についてですが、
妹いわく、「KYも泣いたら、かわいいやん」と口にしました。
あの涙の意味より、その前にチンクワンタと交わした会話が
ISUの体質を強烈に表しているような気がして、
とてつもなく、気分が悪くなったというのに、
とてもとても、「かわいい」とは無縁のおぞましいものを感じていました。
家族間でも、なかなか、好みや感性が同じというわけにはいきませんね。
でも、家族から、真央ちゃんの悪口を聞くことはありません。
僕に気を使ってというより、本真央ちゃんに本当に「悪いところがない」からだと思います。
みなさんも、「親しき仲にもフィギュアあり」
大事な人間関係の間でも、決して渡れない深い川が流れていますね。
お互い、気をつけましょうね。
それでは。
うわあ
世の中いろんな人がいて、未だに色々と騙されてる人も多いようですが、これは酷いですね。
アニキさん大人です。
真央ファンのほとんどは、妨害発言とかしなければアンチまではならなかったのにねえ。もはや真央ファンだけでなくまともなフィギュアファンや関係者にとって痛い上に有害な人となってしまいました。
私だったら笑顔で(なるべく)穏やかに欧州解説を教えてあげます。実は実際にやったこともありますが、大抵は黙りますよ。
猫ジャッジやマスゴミが諸悪の根源なのですが、一般的にそれに騙されるような方って「ヨーロッパやアメリカの評価」に弱い方が多いんですよ(苦笑)
演技を見ればわかる方達は幸いです。
幸い、家族は皆昔からのフィギュア好きなので騙されませんでした。ゴリ押し云々野前に「韓流スターって皆同じようなニヤニヤ顔でイヤ」と言っていましたし。嫌うのも自由ですからね。ご家族が騙されたままの方は本当にストレスがたまると思います。
まあでも、可哀想な人達と思うしかないですね。バレエの本場で10代の頃から表現力を絶賛されている真央ちゃんの素晴らしさや美しさ、稀有な透明感に気づけない曇った目の持ち主なんですから、他の芸術を見ても同じようなものでしょう。
ヨナが好きな人はそれはそれでいいけど、22才で大人っぽいってフィギュアの世界では既に褒め言葉ではないような気もします。10代の選手ならまだわかりますが。むしろそれっておば…おっと、これ以上は粋なフランス解説を見習ってシーッですね。
Re:うわあ
レコメントが遅くなりまして
申しわけございません。
3日ほど、どうも調子が悪くて。
せっかくの真央ちゃんへの熱い思いを語る日記で
この出来事を書くのはどうなのかな?と思いましたが、
みなさまに知っておいてもらいたくて。
今現在、彼女たちの考えは、もしかしたら変わっているかもしれません。
あの頃は、まだまだ、韓流、K-POP洗脳が効いてましたが、
だいぶん、解けた人たちが増えましたから。
そうであればいいのですけど。
ではでは。