遠い記憶・・・2008年3月21日
あの日の君。
謙虚な眼差 真摯な態度 素直な言葉。
すべては澄んだ水面のように、ただ静かだった。
近づいてくる嵐。だけど稲妻はまだ遠くて。
やがて、濁流が君を飲み込み、君を変えていく。
下流に流された泥の上に、君の栄光が輝く。
嵐のあとのたくさんの犠牲を、君はその足で踏んでいくことになる。
ただ、前を向いて、まっすぐ歩いていた頃の、君の最後の記憶。
<フィギュア世界選手権>キム・ヨナ3位、優勝は浅田真央
2008.03.21 07:50:50 中央日報 Joins.com
“フィギュアの妖精”ことキム・ヨナ(18、軍浦スリ高)が、世界選手権で2年連続3位に終わった。
20日未明(日本時間)スウェーデンイエーテボリで行われた2008国際スケート連盟(ISU)世界フィギュア選手権大会女子フリーでキム・ヨナは技術点64.82点、構成点58.56点を獲得し、前日のショートプログラムの得点と合わせて183.23点となり3位に終わった。
<インタビュー1>金妍兒「浅田選手がうらやましい」
2008 3 25 16:23:56 中央日報 Joins.com
--大会が終わった時、まずどんなことを思ったか。
「大会が終わったら終わったと思っただけで、過ぎたことを考えても仕方がない。 ミスはしたが、結果に満足していないわけではない。 点数には少し不満がある」
--浅田真央選手とは話をしたか。
「浅田選手が4大陸選手権のとき韓国で何を食べた、どこへ行ったという話をした。 焼き肉やコムタンスープなどを食べたと聞いた」
--浅田選手とはあいさつを交わす関係か。
「大会の時、あいさつを交わさない選手もいるが、浅田選手とはそうでない。 話までする機会や時間はあまりないが、あいさつはする」
--来シーズンはどんな雰囲気の演技をしたいか。
「今から音楽を聞いて自分なりに考えなければいけない。 これまでの曲はフィギュアスケートであまり使われない曲だった。 選手らがよく使う音楽を使いたかったが、そうはならなかった。 大衆的でよく知られている音楽を使いたい。 またはつらつとした音楽よりも重みがある音楽がいい」
--演技中、観客は見えているのか。
「見えないが、声は少し聞こえる。 でも演技中のことはよく覚えていない」
--演技中に最も緊張する時は。
「最初のジャンプする時、最も緊張する」
--ショート・フリーともにルッツジャンプでミスをした。 演技中にミスをすれば緊張するのか。
「今大会前、なかなか調子が上がらなかった。 今回は体も重かったし、ある程度は予想していた。 頑張ろうと思ったが、うまくはいかなかった。 各大会でミスの後の気持ちはそれぞれ異なるが、ミスを予想している時はそれほど影響はない。 しかし予想していないミスが出た時は少し慌ててしまう。 グランプリファイナルの時もウォーミングアップの時にうまくいかず、ある程度は予想できていた。 ショートで予想していたミスだったので大きな影響はなかった」
--今大会ではループジャンプを抜いてダブルアクセルにしたが。
「よかったと思っている。 無理すれば3位にも入れなかったと思う。 易しい道があるのに難しい道へ行く理由はなかった」
--浅田真央選手の長所と自分の長所を説明してほしい。
「まず浅田選手の体力が最もうらやましい。 けがをしたという話は聞いたことがない。 天性のもののようだ。 また柔軟性がうらやましい。 私は少し体が硬いほうだが、柔軟性があればけがも少なくなる。 私も筋力運動やストレッチで柔軟性を高めようと努力している。 トリプルアクセルを跳ぶこともうらやましい。 もちろん浅田選手もトリプルアクセルを跳んでミスをすることもあるが、自分の場合は挑戦もできないし、どんなに練習しても跳べない可能性もある。 浅田選手がトリプルアクセルを跳べるというのは大変なことだ。 トリプルアクセルというのはさらに半回転するということだが、その半回転をするのに数年かかるかもしれないし、やっても出来ない可能性もある。 要領も必要だ。 浅田選手も何年も練習して跳べるようになった。 またトリプルアクセルを維持することも本当に大変だと思う。自分の長所は…何かな…うーん…ジャンプの正確性かな。 周りの人は演技力だと言ってくれる。 完全な、熟練した演技ができるわけではないが、周りの人はそう見てくれているようだ。 でも自分でそう感じたことはない」
--金妍兒が練習でトリプルアクセルに成功したという噂もあるが。
「(目を丸くしながら)とんでもない。 一度も飛べたことはない。 そんなに簡単なものなら誰もが跳んでいるでしょう。 ワイヤーをつけてやれば全部できる。 トリプルアクセルは一度もできていない」
<インタビュー2>金妍兒「大学生になれば気楽に遊びたい」
2008 3 25 16:23:56 中央日報 Joins.com
--インターネットで自分に関する記事は見るのか。
「見ている。 悪口もあるが、気になって見てしまう。 印象深い書き込みは、自分への悪口に対してファンが長い説明で自分をかばってくれるコメントだ。 すべての記事を見ているわけではないが、見出しが興味深い‘釣り’記事をよく見てしまう(笑)」
--記事や書き込みの内容は気にしないのか。
「あまり気にしない。 ときどき‘どこで聞いたの’というような事実と異なる内容もあるが、こういうのには少しあきれてしまう。 どっちみち全員が私を称賛したり、好きになることはあり得ないことだから、 それはそれで、自分は自分として頑張っていけばいいと思っている」
--ストレスはどのように発散しているのか。
「インターネットをしながら友達とチャットをする。 以前は友達に会えないので寂しいとも思ったが、今はそう思わない。 インターネットですぐに会えるから。 またシーズンが終われば会えるし。 今はこの生活に慣れている。 友達と会えばおしゃべりをしたり、おいしいものを食べに行ったり、映画を見たり、ウィンドウショッピングをしたり…同じ年齢の人たちがみんなすることだ」
--韓国に帰れば何をしたいか。「友達と遊びたい。 長い間、韓国で遊んでいない。 韓国に行けば、家が京畿道(キョンギド)なので、ソウルに見物に行きたい。(笑)」
--昨シーズンに比べて選手として得たものがあるか。
「自信ができたことかな? 昨シーズンは一つひとつの大会が本当に大変だったが、今シーズンは楽に感じられた。 ‘他の選手にとってはこんな易しいことを、今まで自分だけがこんなに大変に感じてきたのか’と考えたりもした。 たくさん練習をして、体力トレーニングもしてきたので、そう感じたようだ。 体力がついたから大会にも気楽に臨めた。けがもなかったし、心配することも減ったので」
--これまで負傷が多かった。 けがなくシーズンを終えたのは珍しいのでは。
「一度けがをすればキリがない。 小さなけがはどうしようもない。 これからは負傷すれば初期にすぐに解決するのがよいと思う」
--表情の演技が優れ、プログラムの理解力が高いという評価だが。
「振り付け師がここではこういう表情をしろと注文する。 またプログラムをしていると、感じてくるものもある。 他の選手の演技もよく見ている。 演技をたくさん見ているので、そういう感じが出ているようだ」
--これまでのプログラムの中で最も気に入っているものは。
「‘ロクサーヌのタンゴ’と‘こうもり’。 ショートプログラムが好き。 フリープログラムは情が沸かない。 大変なので。 ファンは‘あげひばり’がよいと言ってくれるが、私は早くやめたかった。 あまりにも難しかったので。 ロクサーヌは衣装も良かったし、うまくできた。 それまでしてきたものとはかなり違っていた。 表情も叙情的なプログラムとは違い、動作一つひとつに力が入っていた。 こういうものを一度してみると、表現力に大きく役立った。 最初は照れくさかったが」
--来年注目する選手はだれか。
「浅田選手やコストナー選手など。そしてジュニア選手が米国に数人いる。 彼女たちがどれほど成長するか分からない。 幼いので発展の可能性が大きい。 たぶん私たち(自分と浅田選手)がシニアになった時、当時のシニア選手もこういう気持ちだったと思う。君たち、ほどほどにしなさいと(笑)」
--今後の計画は?
「25日に帰国すれば、5月までの2カ月間は治療とリハビリに専念する。 今まで回復しつつもそこで止まったりしたので、休養をとれば回復が速まりそうだ。 中間考査があるが、心配はしていない」
--来年から大学に行くことになると思うが。
「大学に行けばオリンピックは2年の時。 その後は平凡に学校に通って遊びたい」
何をゴールに決めて、何を犠牲にしたの?(ノーサイド:松任谷由美)
2011年3月 フィギュアスケート世界選手権 間もなく開幕。[22回]
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