Patrick chasing one color.Patrick chasing one color.
これは半年ぐらい前に、いただきものの画像で作ったスライドです。
このスライドを作った時には、
今季のプログラムがどんなものでどんな色を見せてくれるのか
楽しみにしていました。
シーズンが始まって
SP・FS両方のプログラムをみて
「おお」と思いました。
やはり、色を変えてきましたね。
シーズン初頭は、まだまだ完成度は低かったようにでした。
前シーズンの後ろ倒しが新プログラムの着手を遅らせたことや、
膝のことなど、いろいろな要因があったのだと思います。
しかし「ちゃんと色を変えてきた」
それが高橋くんの魅力に、また一つの可能性を繋ぐのです。
りっぱな姿勢だと思いました。
高橋くんがいろんな演技を見せてくれるには、
曲選びももちろん、振付師の選択も、おおいに影響しているように思います。
高橋くんの振付師を2004-2005シーズンから、振り返りますと
2004-2005 SEASON
SP Nyah / Sabre Dance (Choreographer:Tatiana Tarasova)
FS Concierto de Aranjuez(Choreographer:Tatiana Tarasova)
2005-2006 SEASON
SP El Tango de Roxanne(Choreographer:Nikolai Morozov)
FS Rachmaninoff Piano Concerto No. 2(Choreographer:Nikolai Morozov)
2006-2007 SEASON
SP Tchaikovsky Violin Concerto in D(Choreographer: Nikolai Morozov)
FS The Phantom of the Opera(Choreographer:Nikolai Morozov)
2007-2008 SEASON
SP Swan Lake(Choreographer:Nikolai Morozov)
FS Romeo and Juliet(Choreographer:Nikolai Morozov)
2009-2010 SEASON
SP Eye(Choreographer:Kenji Miyamoto)
FS La Strada(Choreographer:Pasquale Camerlengo)
2010-2011 SEASON
SP Historia de un Amor(Choreographer:Shae-Lynn Bourne)
FS Invierno Porteño(Choreographer:Pasquale Camerlengo)
2011-2012 SEASON
SP In the Garden of Souls(Choreographer:David Wilson)
FS Blues for Klook(Choreographer:Pasquale Camerlengo)
すごいですね。
クラシックからブルースまで。
いや、どこまでかわからないですが(まだまだ先がありそうで)
様々な形の音楽が6名の振付師の方々によって振りつけられ
その上に、「大輔色」がちゃんと重ねてあって
高橋大輔選手の世界観は、どこまでも広がっていくのです。
振付師と選手の関わりがどんなものであるかは、よく解りませんが
こんなに、魅力的な色に演じてくれれば、
振付師の方も喜んでくれているのではないでしょうか。
こんなに毎シーズン、違う色を魅せることが出来るのは
彼だけではないでしょうか?
それは、ただ単に彼が器用だから出来るのではなく、
彼自身が自分の魅力をよく理解し、目指すもの向かい、絶え間なく努力しているからなのだと思います。
他の選手はどんな感じでしょうか。
たとえば、あの選手はどうでしょうか。
Patrick Chan
2004-2005 SEASON
SP La Represion(Choreographer:Lori Nichol)FS Burn It All You Go, We Go(Choreographer:Lori Nichol)
2005-2006 SEASON
SP La Represion(Choreographer:Lori Nichol)FS Guitar Concerto(Choreographer:Osborne Colson)
2006-2007 SEASON
SP Gourmet Valse Tatare(Choreographer:Lori Nichol)
FS The Four Seasons(Choreographer:Lori Nichol)2007-2008 SEASON
SP Exile to Snowy West(Choreographer:Lori Nichol)
FS The Four Seasons(Choreographer:Lori Nichol)2008-2009 SEASON
SP Tango de los Exilados(Choreographer:Lori Nichol)FS Allegro Scherzando & Andante(Choreographer:Lori Nichol)
2009-2010 SEASON
SP Tango de los Exilados(Choreographer:Lori Nichol)FS The Phantom of the Opera – Phantasia (Choreographer:Lori Nichol)2010-2011 SEASON
SP Take Five (Choreographer:Lori Nichol)
FS The Phantom of the Opera – Phantasia (Choreographer:Lori Nichol)2011-2012 SEASON
SP Take Five (Choreographer:Lori Nichol)FS Concierto de Aranjuez(Choreographer:Lori Nichol)
高橋くんが「Daisuke to show a variety of colors」ならば、
チャン選手は「Patrick chasing one color」とでもいえるでしょうか。
チャン選手のプログラムの振付は、ほとんどローリー・ニコルさんです。
もちろん、一人の振付師だから、一辺倒しかできないわけではありませんし、
なんといってもローリーニコルさんは、真央ちゃんの素敵なプログラムを数々、振付くださった方です。
大好きな振付師さんなのです。
・・・ローリー・ニコルさんの振付だからかもしれません。
採点を疑ってはみるものの、チャン選手を嫌いにはなれないのは・・・それに、振付師と長く深く理解し合って、自分の演技を追求していくことは、けっして悪いことではありません。
あと、チャン選手は毎シーズン違うプログラムを選ばず、
2シーズンで熟成させるタイプのようですね。
(文字のフォント色を変えているところを見て下さい)
これらのことから、
高橋選手と、チャン選手は
タイプが全く違う選手だと改めて思いました。
どちらが上だとか下だとか
そんな風なことは、もう超越しているなって思います。
お互いに刺激し合って、
お互いの色を認めあえる。
そんな感じが良いですね。
だから、ジャッジの採点って、ほんとシラケます。
とことん、つまんないですね。
足元ばかり見てないで、
ちゃんと選手の色を感じてますか??
[80回]
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