チンクワンタの野郎が、
オリンピックの出場年齢を引き下げたことは、
それなりに、理にかなったことだったと思っていた。
浅田真央選手は、その年齢制限がゆえに、
トリノにエントリーできなかったのだから。
それはもう、終わったことだと、納得するしかなかった。
しかし、
その改正の意味が、年々、薄弱になってきたと思うのは、
自分だけだろうか?
[77回]
特に女子についてだが。
ロシアでは、ジュニアにでもエントリーできる年齢で
オリンピックチャンピオンが生まれた。
次々とジュニアの有望株が出てきて、
ついには、
今季のJGPファイナルの優勝者と
GPファイナルの優勝者の点数がほとんど差がないという事態が起こっている。
SPでは、
シニア1位の選手の得点=67.52(TES 35.89 PCS 31.63)
ジュニアの1位の選手の得点=67.09(TES 39.29 PCS 27.80)
FSでは、
シニア1位の選手の得点 = 136.06 (TES 70.90 PCS 65.16)
ジュニアの1位の選手の得点=123.80 (TES 67.28 PCS 56.52)
SPでは技術点TESが完全にシニアを上回っているし、
FSでもPCSを除けば、技術点は3点ほどの差だ。
ジュニアとシニアの技術点が非常に拮抗している。
いや、むしろ、ジュニアの方が技術が高いとも言える。
女子に限って言えば、
若年層の小柄な身の方が、ジャンプが跳びやすく、
年齢とともに、どうしてもふくよかになる女子では、
柔軟性においても、ジュニアがシニアを上回っているのだ。
この試合が、たまたまだったのか?
あるいは、五輪後のシーズンにトップ選手が抜けたり、
採点ルールが若干変更された等の原因からか?
今日の全日本女子フリーの採点も振り返ってみよう。
個々の点数はさておき、
1 宮 原 知 子 関西大学中・高スケート部 131.12(66.88 64.24)
2 本 郷 理 華 愛知みずほ大瑞穂高校 121.93(59.69 62.24)
3 樋 口 新 葉 日本橋女学館 117.47(61.79 55.68)
4 村 上 佳菜子 中京大学 110.74(48.18 62.56)
5 永 井 優 香 駒場学園高校 110.55(56.23 54.32)
6 坂 本 花 織 神戸FSC 109.65(60.29 49.36)
TESが60点を超えているのは、優勝の宮原知子選手と、ジュニアの選手のみだ。
シニアの選手は、PCSが下支えをしている形だ。
ここでまた、気になるのが、PCSの中のスケーティングスキル(SS)である。
SSのトップ選手は、技術点が一番低かった村上佳菜子選手だ。
たしかに、村上選手はこの度、ミスもあったが、
ジャンプの回転不足を執拗にとられた結果の今回のTESではあるが、
なんか、すっきりしないTESとSSの関係だ。
まるで、TESは、出来高給で、
PCSは固定給みたいじゃないか。
固定給は年々、経験を積めば上がっていき、
出来高は、売上が悪かったら、悪い分だけ下がる。
ーーーWikipediaより引用ーーー
【出来高給(できだかきゅう)】
出来高給(できだかきゅう)とは
作られた生産物の量やそれに対する作業量に応じて賃金を定める仕組み。
請負給とも。
一定の定数のもとで労働時間数に応じて賃金が支給される時間給に対し、
実際に生産された生産物の量に応じて賃金が支給されるのが出来高給である。
これが健全な形で運用された場合には、
労働者はより多くの賃金を得るために多くの生産物を生み出そうとして労働効率は上昇する。
だが、実際には使用者側が定数(出来高単価)を切り下げて人件費支出を抑制しようと図り、
一方労働者側も組織的に生産量を抑制して使用者側に定数(出来高単価)引き上げを求める戦術を行うなど、工場管理の近代化にとって大きな障害となった。このため、基準生産量や標準作業時間を科学的方法で割り出して賃金制度の改革を行い、今日的な近代的能率給制度が確立されることになった。
日本では親方や頭領による作業請負制とセットの形で1890年代以後に広く行われるようになった。当初は鉱山において生産を高める方法として行われたが、やがて他の産業にも広まっていったが、日露戦争以後は作業請負制は後退して能率給制度へと移行していった。
【固定給(こていきゅう)】
固定給(こていきゅう)は、一定時間勤務すれば一定額の賃金が支払われるといった給料形態の一つ。
固定給制には、「時給制」「日給制」「週給制」「月給制」などがあり給料額が固定されている。
そこに、残業手当てや通勤手当などの諸手当が上乗せされるのが一般的である。
これに対して、業績や成果によって給料額が変動するものを変動給制(歩合制)と呼ぶ。
また、固定給制と歩合制を併用する方式も存在し、歩合制に当たる部分を事業報酬、固定給制に当たる部分を給与所得とする業種もある(郵便貯金・簡易生命保険管理機構の保険外交員や、住宅販売業者の外交員と通常業務を兼務する者など)。
ーーー引用おわりーーー
・・・出来高給が健全な形で運用された場合には、
労働者はより多くの賃金を得るために多くの生産物を生み出そうとして労働効率は上昇する・・・
TESの採点が健全な形で適用された場合には、
選手はより多くの点数を得るために高難度の技を演技に取り入れて、
フィギュアスケート技術は上昇する。
だが、実際には、ISU側が・・・・・・・・・
まさにまさに、出来高給は、出来高点(GOE)の語源でもあり、
TES自体も、試合ごとに変動するので、
ぴったり同じである。
でもって、PCSはすっころがっても、たいして変化しないので
固定給と呼んで良いのである。
となると、固定給は何を根拠として、
どのように決めるのかという謎が、深まる・・・
まあ、実際、フィギュアスケートのルールは、この辺りで「論理破綻」して、
海岸の岩場に座礁している状態だと覗える。
で、最終的には「上げたい選手に上げる」点数の
恰好の「隠れ蓑」になってしまっているのが
PCSという大判風呂敷点数なのである。
おっと、最初に書きたかったことと、
かなり論点がずれてしまったかな。はははははは(^◇^)はあああ(-_-メ)
とにかく、PCSがなかったら、
ジュニアはシニアに勝ってしまっている。
(女子においては)
年齢制限を改正した手前、
意地でもジュニアをシニアに勝たせないように、
後付けしたのが、PCSなるものなのかのようである。
ということで、チンクワンタよ。
おめーのせいで、ルールが、
血液ガッタガタなので、
さっさと、ISUごと運営破綻して、
お縄を頂戴しろ!!!
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