フィギュアスケートのブロック大会が先日、すべて終了しました。
各ブロックの成績をすべてまとめてみました。
シニアとジュニアとを分けずに数値だけを比較しましたところ、
男子は、町田樹選手がSP・FSともに圧勝で、
2位は村上大介選手、3位は宇野昌磨選手でした。
SPのPCSで、村上選手が町田選手をわずかに上回った他は、
成績表のどの項目も、
総合順位に準じた採点がなされていたと思います。
しかし、女子では、異変が起きていました。
[226回]
ブロック大会は、
東日本で3ブロック「北海道・東北」「関東」「東京」、
西日本で3ブロック「中部」「近畿」「中四国・九州」、
以上の6大会が行われます。
それぞれの上位入賞者が、
全日本の予選大会、東日本・西日本選手権の出場権を得ます。
ご存知の通り、ブロック大会は全員参加ではありません。
前季に全日本で3位までの選手はシード選手となります。(出場しても良い)
また、強化選手であって、国際大会出場の日程と重なった場合は免除されます。
その他の場合は特別強化選手、強化選手A・Bであっても、
ブロック大会からの出場です。
ブロック大会からの出場を嘆いていた人もいますが、
それが普通です。
町田選手は、西日本選手権と重ならないようにして、
GP第1戦、第6戦にエントリー。
連戦になろうとも、がんばる町田くんです。
さて、本題、「ブロック大会女子」で起こった異変と題しましたが、
たいしたことではありません。今更なお話です。
またしても、PCSの不思議に振り回されているだけなんですよ。
SP、FSについて、シニア、ジュニアの区別なく、
それぞれ、TSS順、TES順、PCS順に並べ替えた表を添付しました。
クリックで拡大します。(表が大きいのでスマホの人見れないと思います。)
SP 「TTS]「TES」「PCS」比較表 FS 「TTS]「TES」「PCS」比較表 SP TES
安藤美姫選手の28.89点は全体の12位(シニアだけなら4位)
村主章枝選手の16.43点は全体の254位(シニアだけなら63位)
11位までにジュニアが、8名入っています。
SP PCSは
安藤美姫選手の27.36点は全体の1位
村主章枝選手の23.80点は全体の3位
SP TSSは、
安藤美姫選手が56.25点で1位
村主章枝選手の39.23点で78位(シニアだけなら36位) (^^ゞ
FS TES
安藤美姫選手の39.45点は全体の48位(シニアだけなら25位)
村主章枝選手の28.17点は全体の159位(シニアだけなら64位)
FS PCS
安藤美姫選手の51.80点は全体の2位
村主章枝選手の48.16点は全体の3位
FS TSS
安藤美姫選手の91.05点は全体の9位(シニアだけなら4位)
村主章枝選手の76.33点は全体の55位(シニアだけなら32位)
さて、この度の結果を踏まえ、
「プログラムの完成度が高いと、PCSが高い」の逆説
「プログラムの完成度が低いと、PCSが低い」は、
完全に論理破綻いたしました。
もちろん、安藤さんや村主さんのスケーティングが良いのは、事実です。
実際、これ以下のPCSではないはずだと思います。
しかし、同時に、PCSはジャッジの「サジ加減」で、
どうにでもできるということも再確認いたしました。
PCSとは、ジャッジがその場の演技を見て決めるものではなく、
ジャッジが
「大体この人なら、このぐらいのPCS」
「振付師が誰それだから、このぐらいのPCS」
「この人は長年、フィギュアスケートに貢献してきたから、おまけ」
「この人は優勝してほしいから、盛ります。」
安藤さんにはまだまだ活躍していただきたいですが、
今回の成績は、PCSに助けられたもので、
技術面、体力面でかなりの厳しい状況であることも如実です。
今季の全日本選手権の表彰台は遠そうです。
PR
この記事へのコメント