織田くんがネーベルホルン杯で自己ベスト更新で優勝した。
あっぱれの演技だった。
いろんなことが良かった結果だが、
何よりも良かったのは「選曲」だ。
[103回]
有名すぎる曲で演じると
クラシック音楽をよくわかってない城田みたいな阿呆にかかれば「幼稚」などとほざくことだろう。
確かに「背景」がわかりやすい曲というのはある。
簡単に言えば「物語」がくっついた曲、
バレエ曲、オペラ曲などがそれにあたる。観客から観ても、「何を演じたいのか」「テーマ」が明確だからだ。
それは、クラシックに限らず、映画音楽やミュージカルにも通じることだが。
昨シーズンの浅田選手「白鳥の湖」も、
リンクがまるで澄んだ湖のように見えた。
だから、アホにもわかりやすかった。
だから、アホの城田にもわかりやすかったので、
城田の頭の中で「あほの私にわかるレベル」=「幼稚」と変換されてしまったわけだ。
しかし、物語の背景が観客にわかりすぎている状態であって、
観客を魅了し、納得させるには、かなりの力量が必要である。
プログラム構成、使用曲選択編集、振り付け。
短いフィギュアスケートのプログラム内で、それらを行わなければならない。
曲を切り貼りし過ぎて、原曲の良さを消してしまったり、
物語のシーンを切り貼りし過ぎて、結局、何が表現したかったかわからなくなったりする場合もある。
また、悪い例を挙げると、
キムのジゼルのように、物語の主人公のイメージと演じる選手のイメージとが解離しすぎて、失敗する場合もある。
清純な曲を演じるイメージなど、貴様にはミジンコも無いわ。
しかも、「腹に持病を抱えて死ぬだけ」なら、「ジゼル」である必要性すらないのである。
それにしても、キムという選手が何を演じても、背景に「酒場」か「墓場」しか浮かんでこないのは、観客に想像力が無いせいだろうか?
いいや違うだろう。
キムの個性やお国事情からくる、哀れさが、そうさせているのだ。お気の毒に。
だから、これからは「墓場の鬼太郎」ならぬ
「墓場のキム太郎」
もしくは「酒場のキム太郎」と呼んであげるのが、キムに対する、せめてもの「お情け」というものだ。
ついでにいえば、昔「とっとこハム太郎」というカワイイハムスターのアニメがあったが、
あの歌で、キムが踊れば・・・
「ほっとこ、キム太郎」
ルパン三世のテーマなら、「オバン三星(サムスン)」
おっと、いけない、いけない。
またキムの話になってしまった。
何の話だったっけ?忘れそうだ。
そうそう、キムのような「物語完全無視」の珍選手もいるにはいるが、
大抵の選手は「物語」が無視できないので、「物語」に引き摺れすぎる場合もある。
と、これが言いたかったのだ。
そんな、色々な困難があるが、
織田くんの「ウィリアム・テル」は、
織田くんが織田くんでありながら、ウィリアム・テルになりきっていた。
最後は「あの曲が来る」と予感してたら、まんま来たんだけど、
思わず会場の手拍子を呼んだのも納得だ。
有名すぎる曲の使用は、観客が
「ああやっぱり」とガッカリする場合と
「ああやっぱり」と嬉しくなる場合があると思うけれど、
織田くん「ウィリアム・テル」は、もちろん後者だった。
昨シーズンの浅田選手の「白鳥」に負けずとも劣らない。
ウィリアム・テルの世界観が存分に表現されていたと思う。
もちろん技術面も素晴らしかった。
クワドジャンプ、トリプルアクセルの着氷、流れも美しかったし、
ステップも軽快で飽きさせることがなかった。
織田くん。久々に震えさせてくれて、ありがとう。
ただ、憂慮する点は、
シーズン初戦で、素晴らし過ぎて、
12月にピークが持ってこれるかどうかだ。
彼の場合、尻すぼみに成績が下がるシーズンも珍しくない。
12月の全日本に一番目のピーク、五輪に二番目のピークを持ってこれれば、なおよろしかろう。
それから、もっとも心配なことは、
ウィリアム・テルに成りきりすぎて、
家で子供の頭にリンゴを乗せて、矢で射ったりしていないか?ということだ。
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この記事へのコメント
無題
S田さんには到底理解出来ないでしょう。
アレに関しては一言「ローリーとタチアナの前で同じこと言える?」と聞きたいです。
以前犯罪絡みでスケ連追い出された人ですから期待する方がおかしいんですが…真央ちゃんに関われなかったことがよほど悔しいのでしょう。しかしこういう人が復帰出来てしまうのがスケ連の怖さ。
だから多くのファンもジャッジが信用出来ないんですよ。スケ連にもまともな人達はいるはずなのに、お疲れ様です。
織田選手、本当に素晴らしかったです!
私も久々に震えました。
ピークが早すぎるという点には同意しますが、数シーズンあまり活躍していなかった選手が五輪争いに加わるには、本来これくらいの覚悟やアピールが必要なんだと思います。
日本メディアが彼やリード兄弟、また成龍ペアがどれほど努力したかももっと伝えてほしいですが、望むべくもないです。フィギュアファンにはどうでもいいゴシップはもううんざりです。
こんばんは
素晴らしい演技でしたよね。
彼はGPSでこのノーミスの演技がなぜかしらできないから、ほんとに残念です。
どうか今シーズンは、リラックスして本来の実力を
出し切って、悔いのないラストを飾ってほしいです。
初めまして。
織田君頑張ってましたね。男子は激戦になりそうですね。オリンピックより、全日本の方がレベル高い大会なんじゃなかろうかと思います。
お初です☆
ブログよく見てます!でも見てるだけってのも寂しいと思ったので今日はコメしちゃいました><あ!それでですね…実はずっと気になってました><もしよかったらでいいんですけど、メールしてもらえるとうれしいです(*・ω・*)まってますね☆