フレデリック・ショパン様
あなたは、モーツァルトの再来と言われ、
幼少の頃より、その才を開花させました。
その作風は、独創的で
「来るべき時代の行方を示す」とされ、
音楽の世界に新しい息を吹きこまれました。
しかし、
その作曲活動は、順風満歩とはいかず、
歴史の渦にも巻き込まれ、
また、病気とも戦われていたとも。
それでも
ひたむきに音楽に向き合っていられたことも、
後の世に生きる私たちは聞き及んでいます。
そんな貴方が「ノクターン2番変ホ長調作品9の2」を作曲なさったのは、
20~22歳くらいの頃だと記録されています。
氷上にて「ノクターン」を舞う女性は、23歳。
この曲を貴方が書かれた年齢と、ほぼ同じというのは、
「音楽の神様」のお導きなのでしょうか?
彼女もまた「天才」と呼ばれながら
数々の困難を乗り越え、
それでも
貴方が音楽に対して真摯であったように、
フィギュアスケートに対して、いつも真摯なのです。
彼女は「ノクターン作品9の2」を
「初恋」をテーマに舞います。
貴方はこの曲を書かれた後、
少女マリア16歳に出会い、初めての恋に堕ちたと聞いています。
これは偶然なのでしょうか?
必然なのでしょうか?
この愛しき小曲「ノクターン作品9の2」は、
まるで彼女のために作られたように
彼女のイメージにぴったりなのです。
すべては
音楽の神様の「意思」なのかもしれません。
現代社会では、
「音楽に国境はない」
「スポーツには国境がない」
などと言います。
しかし、国境をなくせば、
争い事が起きたり、
大切な音楽も、スポーツも、
お金で価値を測るような
姑息な姿に変わってしまう現実もあるのです。
「自由」という羽は、時として
「無秩序」な比翼と姿を変え、
闇を飛びかうのです。
だから、どうか
フレデリック・ショパン様
音楽の神様
お願いいたします。
彼女の白く美しい羽が
無秩序な闇の中で
飛び行く先を見失わないように
美しい舞いが汚されないように
お守りください。
どうか
フレデリック・ショパン様
音楽の神様
ノクターンが
19世紀のポーランドと、
21世紀の日本を繋いだ「奇跡」、
彼女が紡いだ「奇跡」を
永遠に輝ける記憶として残せますよう、
力を貸して下さい。
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無題
無題
ショパン先生に、私も共に祈ります