ちょっと、ネタが古いけど。
四大陸後に久しぶりに青嶋ひろののコラムが載りましたね。
浅田選手一人のことを書くコラムとしては
五輪シーズン以来のことです。
青嶋博夫氏のコラムは
数々のブログでも、批判の対象にもなってきました。
自分も、たびたび、怒りを爆発させたものでした。
しかし、今回の記事は
表題の「環境が許した・・・」を除いては好意的なものだと理解しました。
そればかりか、青嶋氏が、浅田選手に対して
五輪シーズン前後から抱いていた本音が
赤字の部分に吐露されていました。
あのシーズン。
自分のコラムへの読者の批判は感じていたのでしょう。
長い間、浅田選手について書いてこなかった理由も
そのあたりにあったのかもしれません。
どんなものを背負ってきたかは知らないけれど、
その重い何かを
浅田選手の好調の波にのって、
こっそり、人目につくところに置いていった・・・今回のコラムはそんな気もするのです。
既読のことと思いますが、今回のコラムの全容を載せます。
完成に近づく、笑顔のトリプルアクセル
四大陸選手権で見せた浅田真央の進化
2012年2月14日(火)
■環境が許したトリプルアクセルへの挑戦
四大陸選手権で2位となった浅田真央。トリプルアクセルは回転不足の判定を受けたが、その後の演技はまとめた【Getty Images】 ショートプログラムのトリプルアクセルは、両足着氷。
フリーではうまく着氷したかに見えたものの、惜しくも回転不足の判定。
なかなか試合で成功できないトリプルアクセルに、ショートでもフリーでも挑み、優勝を逃してしまう――。
そんな状況だけを考えれば、ここ数シーズンと何も変わらない。
しかし四大陸選手権。見守る側の受け止め方も、浅田真央本人の気持ちも、昨シーズンまでとはまったく違っていた。
まず今大会、報道陣は以前のように、「なぜまた無理をしてトリプルアクセルに挑んだのか?」という質問を、本人や佐藤信夫コーチに向けることはなかった。そして試合後の浅田真央の表情にも、まったく悲壮感がない。ショートでもフリーでも、取材エリアに現れた彼女の表情は、こちらが「お!」と驚くほどさっぱりとして明るく、言葉も前向きだった。
その原因は、二つ。一つは公式練習でも6分練習でも、気持ちの良い、そして気圧の低い高地ならではの素晴らしい高さのあるトリプルアクセルを、何度も着氷していたから。「全日本の前までは、なかなか回転不足が直らなくて、試合で入れても意味がない、という状態でした。でもその後は何度も何度も練習して、だいぶ回るようになったかな。そしてコロラドに来たら、急にちゃんと回転できるようになったんです! これを跳べたらちゃんと得点がもらえる、というジャンプになって、信夫先生からも『まだ試合でやってはいけないよ』の指示がなかった。『あ、跳んでもいいんだ! ようやく入れられるな!』『きっと試合でもできる!』って思ったんです」
にこやかに語る様子からも、ずっと苦しんできた佐藤信夫コーチの下でのジャンプの再構築が、少しずつ完成に近づいていることがうかがえる。特にショートプログラムの6分練習で跳んだトリプルアクセルは、かつて見たことのない、女子のジャンプとは思えないほどの大きさ! 当地の子どもたちは「ワーオ! トリプルアクセル!」と大喜びだった。これだけ練習でいいジャンプを跳べているのなら、試合で挑むことに何の疑問もない。むしろ、試合で挑むその瞬間を、わくわくしながら待ってしまったほどだった。
■「呪縛」からの解放
そしてもうひとつは、今の浅田真央はバンクーバー五輪シーズンとは違い、たとえトリプルアクセルに失敗してもルッツやサルコウなどで得点を得られる選手になっていることであり、さらに、ほかのエレメンツも演技も、トリプルアクセルに引きずられることなく、気持ちを切り替えてプログラム全体を完成させる姿勢を、彼女が見せていたことだ。
ショートプログラム、「シェへラザード」は、身体も心も軽やかな「お姫様ではなく真央自身」を舞い、笑顔で踏んだストレートラインステップでは大喝采を浴びた。フリー「愛の夢」は、伸びのあるスケートが音楽に寄り添うようで、ただ美しいだけでなく、少し愁いの含んだしぐさや表情で会場を魅了した。
「プログラムを滑るときは、強い気持ちと力強いスピードがあれば大丈夫、と思っています。信夫先生も、いつも練習から『スピード!』って声をかけてくれる。今回のフリーでも先生の声を聞いて、『スピード!』って思い出しながら滑ったんですよ。それから先生は、『笑顔を忘れないで』っていつも言うので、今日も笑顔で(笑)」
もうトリプルアクセルばかりにこだわり、跳べないことで暗い表情を見せてしまう浅田真央はいない。かつて、プログラムをどう表現したいかを問うても、「ジャンプを跳べなければ、何も始まらないです」などと、演技内容を語れなかった浅田真央もいない。
試合での完璧な成功は、まだない。しかしそれより先に、浅田真央は「トリプルアクセルの呪縛」から解放された――そんなことを確信できた、うれしい四大陸選手権だった。
■「自分を強く持つために必要な、大事なジャンプ」
五輪シーズン前後、アクセル、アクセルと追い込まれていく彼女を見て、浅田真央は何とかしてトリプルアクセルを諦めることはできないものだろうか、と思った。軽々と、どんなジャンプでも跳べていた少女時代とは体つきが違う今、無理にアクセルにこだわる姿勢だけが美しいとはいえない。トリプルアクセルなど跳ばなくても、浅田のスケートには彼女のキャラクターそのものの、あたたかく見るものを包み込むようなオーラがある。アクセルではなく、プログラムから外していたルッツやサルコウを取り戻すことだって大事だ。アクセルなしで戦っていけるスケーターになることを、浅田真央はなぜ選ばないのだろう、と。 しかし彼女は、すべてを諦めなかった。オリンピック後、ルッツやサルコウも練習して、正しい形を取り戻しつつある。プログラムは笑顔でいっぱいにして、信夫コーチの指導のもと、深いエッジワークやそこから繰り出すスピードも手に入れた。ここまでの努力だけでも、大変なものだっただろう。そしてそのすべてがそろえば、もう彼女にトリプルアクセルはいらないはずだ。それでも浅田真央は挑むという。それも以前のような悲痛な表情でではなく、完成に近づいていることがうれしくてしょうがない、というように、満面の笑顔で。
「トリプルアクセルは、自分を強く持つために必要な、大事なジャンプ。それがこうやって今シーズン、少しずつ自分のものになっていること。コロラドに来て、自分の納得のいくものが跳べるようになったこと。大きな一歩だと思っています。でも先生からは、トリプルアクセルだけがすべてじゃないよ、っていつも……フリーの日にも言われました(笑)。自分でも、トリプルアクセルだけではダメなんだ、って思っています」
まったく、彼女から「大事なジャンプ」を取り上げることなく、挑戦して失敗してもほかの部分で戦える選手へと導いた佐藤信夫コーチの手腕は見事なものだ。
<了>
浅田真央物語 Princess Mao
おめでとう銀メダル! 真央ちゃんの感動の物語。その涙の向こうへ。
浅田真央
[ 著者 ]
青嶋ひろの
[ 内容 ]
5歳の時、姉といっしょにフィギュアスケートを始め、12歳でトリプルアクセルを跳んだ。15歳でグランプリファイナル優勝、19歳でオリンピック、銀メダルに涙した。これからも続く浅田真央の挑戦と感動の物語。
みんなのかんそう真央ちゃんのがんばっている姿がすべてわかります!
ぜひ読んでみてください!
小学6年生 女 りな真央ちゃんの心に感動しました
自分が「やる!」といったことは絶対やるなんて・・・・、
私には出来ません
次、楽しみにしています
小学5年生 女 ウッキッキーー☆私もスケートやってます!
これからも練習頑張りたいです!
おもしろかったし、勇気をもらいました。
試合頑張ります!
小学6年生 女 きよ子わたしは、真央ちゃんが好きです!
”真央ちゃんフャイト!!!!!!!”
小学5年生 女 あんちゃん真央ちゃんの懸命さが伝わってきます!真央ちゃんのフィギュアは、毎回楽しみにしてみているけれど、スケートってこんなに大変なことなんだなぁと思いました。真央ちゃん、これからもがんばって!!!
中学1年生 女 ルイルイ&ルリルリこの本は、真央ちゃんのがんばりがすごくつたわってきます。
真央ちゃんの気持ちを考えながら読んでください。
真央ちゃんが大好きな人読んでみてください。
小学3年生 女 ゆ・りわたしは、バレエを、やっています。
真央ちゃんも、小さいころ、バレエを、やっていたと、親友から聞いたので読んでみました。 努力が大事だということを、おしえてもらいました。
小学3年生 女 ユリよかったぁ。
中学2年生 女 あああいつも笑顔の真央ちゃんもいっぱい苦労してがんばっていたことが分かりました。
感動しました!ぜひ読んでください♪
小学5年生 女 ココアいつも、真央ちゃんは笑顔で滑っていて、
ジャンプとかも、楽勝で飛べているのかなと思っていたけれど、
この本を読んで、真央ちゃんでも、苦労しているんだなあと思いました。
これからも、真央ちゃんにがんばってほしいです。
小学6年生 女 YUKA感動して、泣いちゃったよ。真央選手がんばって。
小学4年生 女 もえこれは、真央ちゃんのがんばりがわかるよ
おもしろかったよ。
小学3年生 女 なななこ私は、真央ちゃんのことがとても好きで、何か大会があるといつも応援していました。
この本を手に取ってい読んでみたら、これまでの苦労や、努力がわかって改めて、すごいなと、思いました。
そして、これからもがんばってほしなーと思いました。
小学6年生 女 ち[42回]
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この記事へのコメント
無題
私は青嶋さんだけでなく、野口さん・田村さんなど日本のコラムニストは物事の本質を全く捉えず、ただ出された点数だけを鵜呑みにし書いてるだけにしか感じられずモヤモヤしっぱなしでした。
青嶋さん、そして城田さんにいたっては、的外れな内容ばかりで浅田選手を過小評価しずぎててびっくりしました。
バンクーバーまでの浅田選手は、コロコロと変わるルールで得点源をどんどん奪われ、そして自分にだけ異様に厳しいジャッジ、もう五輪まで時間がない、こういう状況の中、3Aを2度跳ぶという選択はまっとうな判断だったと私は思います。
リスクを下げて全て完璧に滑りきったとしても金メダルは最初からもらえないシナリオになってたんですから。
自分の力だけではどうすることもできないフィギュア界にあって、選手を利用するだけで、なんのバックアップもしない、それよか選手の足を引っ張ることしかしないスケ連を見ると、また同じことの繰り返しのように思いますね。
キムヨナがロシア・アメリカ選手に変わり、日本はずっとないがしろにされ点数を下げられ続けるという構図は変わらないのでは・・?
浅田選手の強さに甘えてる人達が多すぎだと思います。
普通の精神状態だったら競技会から去ってもおかしくない状況だと思いますけど。
浅田選手が引退したら間違いなく興行収入は落ちるでしょうね。そのときやっと気付くんですかね。浅田選手のすごさに・・。
Re:無題
コメントありがとうございます。
レコメントが遅くなりましてごめんなさい。
「浅田選手の強さに甘えている」
とても、的を得られている表現で、心に刺さりました。
全く、その通りだと思います。
コラムの著者はどのくらい真実を知っているのでしょうね。
それに、どれだけ選手の気持ちを思いやっているのでしょう。
多分、自分の記事が、どれだけ読者を獲得するかが目的であって、
真実であってもなくても、面白ければ良いのでしょうね。
すごく、悲しいことです。
自分の意見を書く限り、ブログでも同じことが問われますね。
僕も、今一度、ブログに書いたことを振り返って
考えてみなければいけないと思いました。
ブログだって、情報発信源ですもんね。
そう考えると、怖くなります。(^^ゞ
その時の感情で、わーっと書いてしまうことがありますので
ここは、反省いたします。