「振付師・・・」の日記にコメントをいただいたのですが、その中に気になるキーワード「コンパルソリーダンス(CD)」というのがありました。2年前までアイスダンスの種目の一つだったのですが、1990年までシングルでも「コンパルソリーフィギュア(規定)」というものが、行われていたそうです。ということで(CF)を調べてみました。
以下、Wikipediaのまる写しですが、興味のある方は読んでみて下さい。
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コンパルソリーフィギュア(Compulsory figures)は、フィギュアスケートの男子シングルと女子シングルで1990年まで行われていた種目のひとつ。スクールフィギュア、規定とも呼ばれていた。氷上を滑走して課題の図形を描き、その滑走姿勢と滑り跡の図形の正確さを競う種目である。このフィギュアという言葉がフィギュアスケートの由来となった。
歴史
コンパルソリーフィギュアは、フリースケーティングとともにフィギュアスケート競技黎明期から実施されており、競技会の最初の種目として実施された。コンパルソリーフィギュアに特化した競技がスペシャルフィギュアであった。1968年まで競技全体における得点の6割をコンパルソリーフィギュアが占めていたが、1969年には5割に減少。1973年にショートプログラムが本格導入され、コンパルソリーフィギュアの比重が4割となり、1976年以降は3割、1989年には2割となり、1990年3月の世界選手権を最後に国際スケート連盟の競技会では完全廃止された。
現在、競技としてのコンパルソリーフィギュアが行われることはほとんどない。日本のバッジテストでは、1990年代後半の規定改定により1級で1番~3番、2級で4番のみになった。その後2008年の改訂でコンパルソリーと言えるものは初級のハーフサークルのみとなったが、一方で採点方式の変化への対応のためステップとしてブラケット、ロッカー、カウンター、ループなどがテストされるようになった。
競技方法
選手は、1つの課題に対して左右の足3回ずつ計6回滑る。奇数人の審判員が、滑走姿勢や滑り跡の図形を判定して0.0から6.0の範囲で採点する。この採点に課題ごとの難易度係数を掛けて、各課題の得点の合計がコンパルソリーの得点となる。
課題
1.フォア・アウト・サークル
2.フォア・イン・サークル
3.バック・アウト・サークル
4.バック・イン・サークル
5.フォア・チェンジ
6.バック・チェンジ
7.スリー・スリー
8.アウト・スリー
9.イン・スリー
10.フォア・アウト・ダブルスリー
11.フォア・イン・ダブルスリー
12.バック・アウト・ダブルスリー
13.バック・イン・ダブルスリー
14.フォア・アウト・ループ
15.フォア・イン・ループ
16.バック・アウト・ループ
17.バック・イン・ループ
18.アウト・ブラケット
19.イン・ブラケット
20.アウト・ロッカー
21.イン・ロッカー
22.アウト・カウンター
23.イン・カウンター
24.フォア・ワンフットエイト
25.バック・ワンフットエイト
26.アウト・チェンジ・スリー
27.イン・チェンジ・スリー
28.フォア・チェンジ・ダブルスリー
29.バック・チェンジ・ダブルスリー
30.フォア・チェンジ・ループ
31.バック・チェンジ・ループ
32.アウト・チェンジ・ブラケット
33.イン・チェンジ・ブラケット
34.フォア・パラグラフ・スリー
35.バック・パラグラフ・スリー
36.フォア・パラグラフ・ダブルスリー
37.バック・パラグラフ・ダブルスリー
38.フォア・パラグラフ・ループ
39.バック・パラグラフ・ループ
40.フォア・パラグラフ・ブラケット
41.バック・パラグラフ・ブラケット
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以上、究極の基礎のエッジワークが厳密に採点されていた時代があったのです。
現在は、これらが演技の中のステップとして、バックリ採点されていて、
それこそ「ジャッジのみぞ知る世界」で、観客はジャッジの採点をただ信じるしかありません。
こういった採点の不透明感が、観客の疑念に直結しているのです。
少なくとも、コンパルソリー方式の採点なら、ジャッジが不正に加点するなど不可能なはずです。
だけど、今更、古い種目が戻ってくるわけもなく、もやもやとした採点は続くわけですけど。
ただ、希望は浅田選手に繋がります。
かつてコンパルソリーの指導に定評があった佐藤コーチと共に、現在、基礎の練り直しをしている浅田選手は、たとえ、僕らの目では判断できなくても、ジャッジをうならせるスケーティングを身に付けてくるに違いありません。
佐藤コーチに師事している小塚くんのスケーティングが高い評価を受けている事が何よりの証拠です。
最強真央に会える日は、おそらく近いはずです。
[2回]
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この記事へのコメント
コンパル競技を経験した選手は~
代表例が「コンパルの鬼=佐藤信夫」の娘さんである佐藤有香さんです。氷面に張り付くようなスケーティングは勿論、ジャンプやステップの時にエッジで氷を削る音が最小限(無いに等しい)でした。
その有香さんと国内では競っていた八木沼ズンコさん。ジャンプはメチャクチャ不得意でしたが滑りやスピンはとても綺麗で、やはりコンパル経験者だなぁと思いました。
伊藤みどりさんはジャンプばかりの選手だったと思われがちですがスピンもステップも凄かった~技術的に真央さんのこなす技には及びませんが、まずスピンのトラベリングがない。そしてポジションを変えても回転のスピードが殆んど変わらない。
ステップも最初から最後まで駆けぬけて行きました。
コンパルが苦手だったみどりさんは練習時間の半分以上をコンパルにさいていたそうですが、そういうのを耳にすると「やはりコンパル経験者は違う点がある」と思うのです。
理屈っぽくてすみませんm(__)m
佐藤有香さんニコニコ動画
前の記事にもコメントいただいた方ですよね?
いつもありがとうございます。
佐藤有香さんの1994年世界選手権の演技がニコニコ動画に掲載されていましたので、見てきました。
佐藤有香さんが思ってたより小柄でびっくり。
最後のステップが凄く早いですね。
足元だけしか、画面に映ってないから、上半身の演技は良くわからないけど、氷の上をスケート靴が回りながら、流れていく、まるで神業みたいでした。
滑りが上手いという意味が少しわかった気がします。
良い情報をありがとうございます。