超大作にして (文庫本で575ページ)
このお値段 (876円)
読み応え満点。
この本は、あの戦争の真実を教えてくれます。
もはや生き残りの少なくなった戦争を知る世代が
戦争を知らない世代に贈る最後のメッセージ。
ずっしりと重いので、立ち読みでは無理だろうかと思いますので
文庫本にもなったことですし、
この際、お買い上げくださいませ。
一読の価値ありと思います。
物語の本筋は、読んでからのお楽しみですが
物語の本筋とは直結しない部分を引用して、
この本を紹介いたします。
第二次大戦中に、特攻要員であった、さる人物は、
「あの戦争を引き起こしたのは、軍国主義へと国民を煽った「新聞社」にある」と振り返ります。
これは百田氏の考えなのでしょうか?それとも?
そして、続けて、戦後をこのように表現しました。
「戦後の多くの新聞が、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張った。
まるで国を愛することは罪であるかのように。一見、戦前とは逆のことを行っているように見えるが、自らを正義と信じ、愚かな国民に教えてやろうという姿勢は、まったく同じだ。
その結果はどうだ。
今日、この国ほど、自らの国を軽蔑し、近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を生みだした国はない。」
このセリフは、現在のマスコミの姿と見事に合致します。
そうでした。新聞社こそ、マスコミの原点です。
現在、まさにこのことに気が付いた多くの人たちが、
マスコミの影響力に対して、なんらかの障りを感じ始めています。
この物語は、決して、現在の日本を批判する内容ではありません。
だけど、戦争に行って、生きて帰ってきた人たちの目は、実に鋭く「現在の日本の在り方」を斬り込みます。
その目を通して、読者もまた、自分の国のことをあらためて考えさせられます。
著者は、バラエティ番組「探偵ナイトスクープ」の放送作家とあり、
それがまた驚きですが。
もし、ふと本屋に入られて思い出されたら、
読んでみて下さい。
おすすめです。
[26回]
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この記事へのコメント
無題
Re:無題
はじめまして。コメントありがとうございます。
レコメントが遅くなりましてすみません。
「永遠の0」は良い話ですよね。
平和だと言われ、あの戦争が現在の社会に直結していることを
すっかり忘れていたりしますよね。
でも、未だ、いろいろな面で切り離せない過去だということを
改めて考えさせられました。
久しぶりに号泣しながら読んでしまいました。
読み終わった後は、不思議とすがすがしい気持ちになりました。